Pasta Puttanesca

Think different

迷惑なミステイク

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先週 土曜日に 仕事に 出かけようと ドアノブに 手を掛けると 携帯が鳴る。テキストでも 来たのか?と画面を見ると 見慣れないものが。

「北朝鮮が ハワイに向けて ミサイルを 発射したので 直ちに シェルターに避難してください。これは 演習では ありません。」一瞬 ドキッと したものの ハワイのほとんどの家は 壁が薄く 窓も 密閉できるようなデザインではないところも多く 生き延びることを 考えるのは 時間の無駄に なりそうで。そのまま 警報を 無視して家を出た。

その日の クライアントは 92歳の男性。寒気の厳しい 時期を避けるため アメリカ東海岸から 子供達の暮らす ハワイに 長期で 訪ねて来ている。情報によると 第二次世界大戦中に 爆撃による コンクリートの 破片などが 身体に突き刺さり その後 傷口が 塞いでしまったので つい最近、別の件で MRI検査を 受けるまで 異物が 体内にあることを 知らずにいたらしい。その箇所が 神経を 圧迫することもあり 痛いのだという。足も何度か 凍傷して 組織が壊死したので そのせいで 突然痛みだすことがあるらしい。まあ そんなわけで ミサイルが 仮に 事実でも この男性からの 予約を 取り消すことは 全く 考えられなかった。

その日が 最後の日であるなら 尚更だ。

警報から30分以上すぎてだったか 警報は 誤報でしたという 知らせが 携帯に入る。


こんなことが 起こると 狼と少年じゃないけど そのうち 誰も 警報を信じなくなる。そんなことを思った。

全く 迷惑な ミステイクである。